シロアリの羽アリについて、画像をご確認ください。
目で見て覚えることで発見が容易になります。
引用:http://www.duskin-tmx-elan.com/category/1635732.html
シロアリの羽アリとは
小さな「かげろう」のような虫が飛んでいるのを見たことはありませんか。
それはシロアリの羽アリです。
シロアリとは家屋を食い荒らす人間にとってはとっても迷惑な害虫。
普段は人目につかない土の中や木材の中で生活していますが、年に一度、梅雨の前後に一部のシロアリが羽を持ち、新しい巣を作るため飛び立つのです。
引用:https://new-mie-katobo.sakura.ne.jp/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF/index-1729.html
飛び立った羽アリのほとんどは鳥やクモに食べられて死んでしまいますが、一部の羽アリはペアを作って新しい女王アリと王アリになります。
その確率は何万分の一とも言われています。
人間にとっては迷惑な話ですが、シロアリにとっては種の保存のための大事な生態なのです。
シロアリと黒アリの羽アリのちがい
黒アリの羽アリを見つけても慌てることはありませんが、シロアリの羽アリとなると状況は違ってきます。
どこかでシロアリが繁殖している証拠ですから、巣を突き止めなくてはなりません。
ましてや巣が自分の家の中ということであれば、ただちに駆除をする必要があります。
羽アリが出てくる場所を特定してください。
引用:http://aoishodoku.com/?p=12596
黒アリとシロアリは同じアリでも全く違います。
黒アリはハチの仲間で、シロアリはゴキブリの仲間なのです。
そのため体のカタチにも違いがあります。
黒アリの羽は上が大きく、下の羽は小さいですが、シロアリの羽は上も下も同じ大きさです。
そして黒アリの胴がくびれているのに対して、シロアリの胴はずん胴です。
引用:http://www.shiroari110.net/haneari.html
カタチから見てわかる通り、黒アリの方が行動的で攻撃性も優れています。
黒アリはシロアリにとっては天敵で黒アリに襲われたらひとたまりもありません。
◆黒アリ
引用:https://www.熊本シロアリ駆除.com
◆シロアリ
引用:http://www.teoria-houseclinic.com/column/summary-action-discover-haneari/
そしてシロアリの羽アリは将来女王アリになることを忘れてはいけません。
女王アリは王アリをたずさえて、おそろしいほどの繁殖力を持つのです。
引用:http://www.daviddarling.info/encyclopedia/T/termite.html
シロアリ 外来種による被害拡大
日本にはもともと「ヤマトシロアリ」しかいませんでした。
ヤマトシロアリは東南アジアから外来したイエシロアリと違い、水を運ぶことができないため、湿った木材または地中でしか生活できません。
被害も床下だけで群れの大きさも1~3万匹程度と大きくありません。
床下以外の部分に被害をもたらす場合は雨漏りがあるなどわかりやすい兆候があるなどで駆除もそれほど難しいものではありません。
ところが外来種であるイエシロアリはヤマトシロアリより大きく、水を運ぶことができるため家のあちこちにまで食害を広げ、群れの数は100万匹を超えます。
巣は100mも離れた場所まで及ぶため、ヤマトシロアリにくらべ駆除が困難となります。
素人が殺虫剤をかけたことで、被害が大きくなるのもこのイエシロアリの場合がほとんどです。
引用:http://www.underhouse.jp/white-ant/ecology/
イエシロアリは木材だけでなく、書籍やケーブル、断熱材までも食い破ることがあります。
そして最近、被害が増えてきているのがアメリカカンザイシロアリです。
メキシコ北部から北米西部、アメリカ東海岸が原産のシロアリで乾燥した場所でも巣を作るため被害は大きくなります。
引用:http://www.pacificcoasttermite.com/species-of-termites-found-in-california/
家具に隠れて侵入するなど、侵入経路の特定が難しく、乾燥した場所でも巣を作るため被害箇所の特定が従来の方法では困難、当然駆除も難しいとされています。
巣の場所が床下とは限らないため駆除には建物全体を覆い燻煙する必要があり、被害にあった家の住人は、しばらく家を空けなくてはならないなど日本のシロアリよりもさらに厄介です。
写真はアメリカでの駆除の様子です。
引用:http://fudousanhawaii.com/9953.html
家じゅうを覆いラッピングすることで駆除しますが、コンドミニアムなどは局所的な駆除方法を取るしかないため何度も再発するといった被害があり、アメリカではその経済的損失が社会問題視されています。
そのため駆除方法も研究が進んでおり、殺虫剤を使わない熱風、液体窒素、マイクロ波、高圧低電流などが試行錯誤されています。
では日本での被害の分布を見てみましょう。
引用:http://www.underhouse.jp/white-ant/ecology/
沿岸部がイエシロアリ、アメリカカンザイシロアリの被害にあっているのがわかります。
このことからわかるのは、日本人が考えるシロアリ被害というものの予想をこえて大きなダメージを与える外来種がじわじわと増えてきているということです。
そのことを知っていると知っていないではシロアリ被害についての感覚の違いが生じています。
在来種のヤマトシロアリなら、駆除も比較的簡単に行うことができるし、少々時間が経っても壊滅的な被害を受けることはなりでしょう。
ですが、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリであれば話は違ってきます。
外来種の駆除は資格を持った専門家でも困難を極めます。
ましてや素人が駆除を試みても、再発によりさらに被害を大きくする可能性が大きいです。
外来種によってシロアリの常識が変わったといっても過言ではありません。
外来種の被害を甘く見るのだけはやめておかなくてはなりませんね。
シロアリの羽アリを画像と写真で解説!まとめ
シロアリの羽アリの写真は覚えていただけたでしょうか。
「気持ち悪い」ですが、知ることが守ることにつながります。
特に黒アリの羽アリとの違いを見極めて、シロアリの羽アリを発見したらできるだけ早く巣の特定をしましょう。
次にシロアリの種類を確かめます。
巣を作っているシロアリがイエシロアリまたはアメリカカンザイシロアリなら、被害があっという間に広がること、そして駆除が難しいことを思い出してください。
とはいえ、種類を見比べるのは慣れていない素人には無理だと思う人は、無料調査を受けるのがいいでしょう。
シロアリの無料調査は気軽に受けていいものです。
もちろん、調査を受けたから駆除を頼まないといけないなんてことはありません。
出来れば1社だけでなく複数のシロアリ駆除業者の無料調査を受けた方がいいでしょう。
日本人は断るのが苦手なので、相見積もりの習慣があまりありませんが、シロアリの場合は料金の違いをくらべるのはもとより、シロアリ被害の正確な診断が求められます。
複数の意見を集めることも大切なのです。
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