シロアリにはヤマトシロアリ、イエシロアリの2種類がいます。
どちらも木造家屋を食い荒らすやっかいなシロアリです。
引用:https://www.xn--cckyb8ika7450e78m704d6wf.com/wp-content/uploads/2014/03/30d2600114b3b057fc1152f75604f1d3.jpg
主に春から初夏にかけて羽アリが大量発生しますが、普通の羽アリ(クロアリ)と見分けなければなりません。
クロアリのオスアリと女王アリ、シロアリのオスアリと女王アリが春から初夏にかけて羽アリとして大量発生します。
オスの羽アリは交尾後羽がとれるか死に絶え見る事が無くなります。
いっぽうメスアリは交尾後羽が取れて女王アリとしてシロアリの場合産卵用に変形します。
クロアリの羽アリ(7~10㎜)とシロアリの羽アリ(4.5~9.5㎜)は簡単に大きさで見分けられませんが、そもそもクロアリは家屋で大量発生しないというのが一番のポイントです。
羽アリが春から初夏にかけて大量発生する理由は新しい巣を探して生息地を拡大するためで、この点ではクロアリとシロアリでは同じことで、羽で飛んで色んな場所に行くわけです。
シロアリとクロアリの見分け方
引用:http://www.shiroari110.net/image/haneari/haneari03.gif
冒頭に載せた一枚目の写真がシロアリの羽アリですが、こんな羽アリを見かけた方がまれではないでしょうか?
これぞシロアリですので、見かけたらすぐに殺してサンプルに取っておいて業者さんを呼びましょう。
模式図にはなりますが、シロアリの羽アリとクロアリの羽アリには明確な違いがあります。
1.一番大きな前の羽と後ろの羽の長さがシロアリはいっしょでクロアリは前の羽の方が圧倒的に大きいことです。
2.次に細かいですが分かりやすいポイントはクロアリの触覚は、くの時になっていますが、シロアリは真っ直ぐになっています。
3.最後は胸部がくびれているかくびれていないかです。
これは少し分かりにくいと思いますがシロアリは寸胴です。
先にシロアリは家の中で大量発生して、クロアリはしないと書きましたが、まれにクロアリが家屋で大量発生することもありますので、見分け方を知っておくのは重要です。
シロアリンの羽アリの特徴
引用:http://www.shiroari-hitosuji.com/cwp/wp-content/uploads/old/2016/04/P4260964-800×600.jpg
何せ見た目を覚えてもらうのが一番ですので、写真を載せておきます。
シロアリの羽アリの群衆というのはまさにこれです。
この状態が2、3日続くので、ひたすら殺虫剤で殺すといいです。
また、巣穴からこの羽アリは出てくるので、巣穴の出口が分かったらガムテープなどでふさぎましょう。
形はアリというよりカゲロウに似ています。
クロアリの特徴
引用:http://www.hyurika.jp/vermin/images/ari-02_large.jpg
ほとんど羽の長さと胴体の大きさが同じで羽に光沢があり、体はくびれがあり、一目でアリっぽいです。
これがクロアリの羽アリで、明らかにただのアリに羽が生えた感じです。
シロアリと見分けやすいのですが、いきなり前知識無しで家に群衆で出てこられるとパニックになるかと思います。
こちらも殺虫剤で一網打尽にしてしまいましょう。
家に入ってくるのは主に窓から入ってきているパターンが多いですので、窓周りをしっかり対防虫処置しましょう。
シロアリの家屋への侵入経路
引用:http://www.beito1ban.com/info/about.html
シロアリは家屋に入ってくる際にクロアリの羽アリのように窓から入ってきません。
いくら窓の防虫措置をとっても木造家屋には地下(土壌)から家屋に侵入してきます。
図のように自然に存在する朽木や塀に沸いてその後に家屋へと地下から侵入してくるパターンが多いです。
コンクリートの敷地の家でも下はコンクリートで固められていないことがほとんどですので、シロアリは一軒家であれば、かなりの確率で家屋に浸入してきます。
ですが、侵入したら春から初夏にかけて羽アリが家屋で大量発生するので、家屋に浸入したかどうかはすぐに分かります。
ただ、図にある建築資材や家の土台を食べてシロアリは生きているのですが、家の中まで食い散らかさないと中々羽アリが家屋内に出てこないこともあります。
不安でしたら定期的に業者さんにチェック、防シロアリ対策をしてもらうといいです。
ヤマトシロアリ、イエシロアリ、クロアリの羽アリの大きさ、違いの詳細
引用:http://www.shiroarikujo.jp/knowledge/img/body_imgt01.gif
クロアリは体長7~10㎜で日本全国いたるところに生息しています。
ヤマトシロアリは体長4.5~7.5㎜、イエシロアリは体長7.5~9.5㎜となっており、イエシロアリは比較的大きく太平洋、瀬戸内海、四国九州の海沿いの気温の暖かなところに生息しています。
一方クロアリと大きさで違いが分かりにくいヤマトシロアリはこれまたクロアリと同じく日本全国に分布しており、大きさで見分けるとなると困難です。
普通のクロアリの職アリの姿
引用:https://i.ytimg.com/vi/aycEJv7-iC0/maxresdefault.jpg
普通のクロアリの職アリの姿で、おそらく見慣れているのでこれがシロアリで無いことさえ認識して頂けるといいです。
この「職アリ」というのは「はたらきアリ」のことで全てメスで、クロアリであれば外に出て歩き回ってエサを探します。
アリの社会は完全にピラミッド構造の社会ですが、職アリはその最下層に属し、最も数が多いです。
普通のシロアリの職アリの姿
引用:http://www.underhouse.jp/
これが、シロアリの職アリと兵隊アリです。
兵隊アリは巣の防御を担っていてめったに見ることは無いと思います。
また、このシロアリは名の通り白く、普通のアリではありません。
こいつらを見かけたら即アウトで、白アリに家屋や家具が侵されている証拠です。
すぐに業者さんを呼びましょう。
ちなみになぜ彼らは家屋や家具に巣を作るのかというと、それは彼らにとって木材がエサだからです。
木材は我々人間にとっては分解できない食べ物ですので想像しにくいですが、木材はれっきとした糖質なのです。
草食動物が草を食べているのと似ていて、セルロースという糖質が分解できる生物が主に植物を食べます。
シロアリはエサに囲まれて巣を作っているので、どんどん巣を拡大してどんどん木材を食べます。
そもそも動物(昆虫含む)がエサを食べるのは好気呼吸をするからで、地球の表面の酸化型(電子の無い状態)社会から自分の体を還元(電子を持った状態)を保つためにエサを食べるのですが、糖質というのはまさに還元体のかたまりなのです。
クロアリの女王アリの姿
引用:http://gaichukujosha.com/blog/wp-content/uploads/2015/06/3cc3a3eeff9cffbd77321d9e5afe4b1b.jpg
こちらはクロアリの女王アリですが、シロアリほど大きくはありませんが、こちらも羽がとれてしまっています。
シロアリとは違ってグロテスクな姿ではありません。
このクロアリは庭にいても家に巣を作ることはありません。
というのも別にクロアリは木材をエサとしない、私たちと同じ雑食性だからです。
巣は土の中に作られ人畜無害ですが、ただ家の中に甘いものをこぼしていると「アリの行列」を作ってどんどん家の中に入ってきますので、注意して下さい。
ヤマトシロアリの女王アリの姿
引用:http://gaichukujosha.com/
これがヤマトシロアリの女王アリの姿ですが、なぜこんなことになっているのでしょうか。
元は羽アリなのですが、女王アリとなってからは羽が落ち、最終形態となります。
最終形態とはこの体のことで、何のためにこんな姿になるかというと、ひたすらエサを食べてひたすら卵を産みまくるからです。
クロアリのメスの大きさの比ではありません。
つまり爆発的にシロアリは増えて家屋や家具を食い荒らします。
羽アリを見つけなくても普通にシロアリの職アリが這っていたら即業者さんに連絡しましょう。
職アリがいたらもうこのような女王アリが家屋や家具に住んでいる証拠なのです。
ちなみにヤマトシロアリのメスには単為生殖能力があり、1匹で雄がいなくても卵を産みます。
はじめに巣を作るのも女王アリです。
こんなのが家具に居たらすぐに退治しましょう。
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