シロアリ被害なんて「人ごと」だと思っていたのに、実際に被害にあわれてショックを受けた人は少なくありません。
インターネット上に多くの「シロアリ駆除業者」があるのも、それだけシロアリの被害にあった家があるからなのです。
ここではシロアリ被害にあう確率やそもそもシロアリとはなんなのかをご紹介いたします。
引用:https://www.pakutaso.com/20171010279post-13585.html
シロアリ被害にあう確率は?
シロアリ被害にあう確率はどれくらいなのか、とても気になります。
まずは築年数10年未満の家についてはほぼ0%でしょう。
築年数が10年以上になるとシロアリ被害発生率は5%。
20年から30年では10%~20%以上に急上昇します。
そして30年くらいの家では5軒に1軒ほどのシロアリ被害が発生してるといいます。
また被害発生率ほぼ0%といわれる築年数10年未満の住宅でもシロアリ被害が発生した事例はいくつかあるようです。
雨漏りがある、玄関に打ち水をするなど、常に湿気にさらされているような箇所のある家では、予防を強化する必要があるでしょう。
地球温暖化の影響で着実にシロアリにとっては「活動しやすい環境」になっているので油断は大敵です。
それから海外のアンティーク家具にひそんでいたというケースもありますので築年数10年以下だからといって安心はできません。
引用:https://www.pakutaso.com/20160751195post-8396.html
シロアリ被害のデータ
平成24年に「全国シロアリ被害実態調査」というものが実施されました。
この調査は全国の都道府県から7,000軒を超える住宅をランダムに選び、床下を調べたものです。
調査結果としては築年数が経つほど被害は増加していて、築50年以上の住宅では25%がシロアリの被害を発生していました。
発生個所で最も多いのが床下で64%、次に玄関が13%、家の外回りは8%という結果です。
また築年数だけでなく家の構造によっても発生率の違いがあり「布基礎+土壌」「布基礎+土間コンクリート」「布基礎+シート」「ベタ基礎」の順で発生率が高いことがわかりました。
水回りの構造や、床下の風通しなどの様々な要因が重なるほどに危険性が増します。
引用:http://www.kenkoh-jutaku.co.jp/
早期発見が最も重要
シロアリ被害は言うならば「ガン」のようなものです。
少しでも早く見つけ、駆除することが最も大事、家屋に深刻な被害が及ぶ前に何とかしなくてはなりません。
といっても、被害は床下や壁の中の普段は目につかないところで起こっているので、簡単に見つけられるわけではないと多くの人は思うでしょう。
ところがシロアリの侵入した痕跡を探すことで、シロアリを見つけ被害を最小限におさえることができるかもしれないのです。
シロアリの侵入した痕跡、それが「アリ道」です。
シロアリが侵入するのは、玄関、裏口、地面から1mまでの低い位置だとされています。
そこに「アリ道」としてシロアリの侵入した痕跡を見つけることこそ重要なのです。
では「アリ道」を画像で見ていきたいと思います。
引用:http://ig-mishima.seesaa.net/article/288353213.html
シロアリは日光や乾燥から体を守るために、トンネルを作りながら、食害する場所を求めて移動します。
それが「アリ道」といわれるもので、多くは床下で発見されますが屋外でも作られることがあります。
引用:http://hamamatsu-shiroari.seesaa.net/article/164293201.html
引用:http://aibakouzib.exblog.jp/23339530/
触ってみると非常に硬くて、しっかりとしたトンネルになっています。
壊してみると中からシロアリが出てくることもありますが、その場合は早期発見だといえるでしょう。
すでに移動していたら、その先を探さなくてはなりません。
引用:https://hihomes.co.jp/blog/
中には地面からはえるような「アリ道」もあります。
時々は床下の点検をする必要が感じられますね。
引用:http://shiroariblog.blog47.fc2.com/blog-entry-64.html
シロアリとはどんな虫なのか
シロアリは基本的にはアリと同じようにコロニーを形成して100万匹ともいわれる群れで暮らします。
自然界ではシロアリは重要な役割をもっていて、食物繊維を食べることで土に返す働きをしますが、人間にとっては住宅を蝕む厄介な害虫ですね。
アリとちがって「女王アり」の他に「王アリ」が存在し、「副女王アリ」「副王アリ」「働きアリ」「兵アリ」「ニンフアリ」を「女王アり」と「王アリ」が交尾によって増やしていきます。
なぜシロアリに「王アリ」がいて、アリに「王アリ」がいないのかというと、アリは一回の交尾で一生分の精子を蓄えることができるため何度も交尾する必要がないからです。
「ニンフアリ」のニンフは「妖精」とも「美少女」ともいう意味ですが、この「ニンフアリ」は、ある時期を迎えると羽アリとなって巣から飛び立ち、新しい巣を作り始めます。
引用:https://www.xn--cckyb8ika7450e78m704d6wf.com
木材を食害するシロアリですが、コンクリートやプラスチック、動物の死骸まで食い荒らします。
高温多湿を好みますので、家屋への侵入経路としては配管まわりや電気コード付近が要注意となっています。
断熱材の中まで食い荒らしていたという事例もありますので、人工的な材質でもおかまいなしです。
世界の侵略的外来種ワースト100にも選ばれるシロアリはゴキブリの仲間であって、ゴキブリよりたちの悪い虫なのです。
引用:https://kaumo.jp/topic/87813
シロアリ被害が発生する兆候
シロアリが早期に発見できるかもしれないポイントがありますので、確認しておきましょう。
■俵型のフンが落ちている。
■木くずが落ちている。
■木材に小さな穴があいている。
■4月~7月頃に小さな羽が落ちている。
引用:http://siroari.blog.so-net.ne.jp/2010-04-02
これらの兆候を見つけたら、シロアリ被害を疑った方がいいでしょう。
こまめに掃除をする家なら発見も早くなりますね。
それから雨漏りをしたような雨染みが天井についていたり、床がギシギシとするような症状が出た時も要チェックです。
何しろ1日に1万個もの卵を産むシロアリですので、時間に猶予がありません。
まずは点検を受けることをおすすめします。
シロアリ被害にあう確率は?まとめ
築25年から築30年まででシロアリ被害にあう確率は25%近くという結果には少々驚きが隠せません。
被害に気付いていない家も含めるともう少し割合は大きくなるかも知れないです。
シロアリ被害は皮肉にも建築方法や資材などの近代化とも関係しています。
「出来るだけ安価で安く」といった利益の追求の仕方にも問題があるかも知れません。
引用:https://www.houzz.jp/ideabooks/46615548/list
昔ながらの古い民家は「玉石基礎」で「高い床下」を基本とし、シロアリの嫌う「クリの土台」を使用していたためシロアリ被害の発生率はとても低いといいます。
それが今では安くで手に入る集成材を多用することで被害を受けやすくなったのです。
前回の調査からすでに5年が経っていること、集成材を多用した住宅がふえつづけていることを考えると、シロアリ被害にあう確率は実際はもっと高くなっているのではいかと思います。
たかが虫ですが、シロアリ被害は住宅の倒壊、すなわち生命にかかわる問題ですね。
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