シロアリ対策についてハウスメーカーに相談するだけでいいのでしょうか。
家のことではとても頼りになり信用しているハウスメーカーですがシロアリ対策についてどうなのか改めて考えてみたいと思います。
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シロアリ対策 5つのポイント
シロアリは知らず知らずのうちに、家屋へ浸入し柱などの木材を食い荒らしてしまう厄介な害虫ですがむやみに恐れることはありません。
正しい知識と正しいシロアリ対策を講じていれば防ぐことができるのです。
その1.シロアリ侵入の兆候を見つける
光や乾燥が嫌いなシロアリですが年に1度だけ羽を持ち、新しい巣を作るため飛び立ちます。
春先から初夏にかけて羽アリを見つけたら、大きなコロニーが出来ているか、これから住みつかれる可能性があります。
また地面から「蟻道」が出来ていないかの点検をするように習慣づけましょう。
引用:http://www.sumai-dendo.jp/hi/shoujou/01shiroari.html
その2.家のまわりの風通しをよくしておく
シロアリは湿った場所を好みます。
そのため植木鉢の下から発見されることもあるのです。
植木鉢などはたまには動かすようにし、玄関など水洗いした場合はしっかりとからぶきをしておきましょう。
とにかく乾燥させることが大切です。
床下の通風孔もゴミ箱などで塞がないようにすることです。
その3.家のまわりに木材を置かない
シロアリの大好物は古い木です。
裏口付近に木材や段ボールを置いてあるならすぐに撤去してください。
その4.雨漏りはすぐ修理する
雨漏りを放置しておいたために、シロアリ被害にあったというケースはとても多いです。
雨漏りかな?と思ったらすぐに修理することが被害を逃れる方法です。
その5.年1回の専門家による点検
シロアリ駆除業者は無料点検をしているところがほとんどです。
シロアリがいなくても当然、予防をすすめられますが、それも覚悟で点検を受けておくことが早期発見のために重要です。
以上が正しいシロアリ対策です。
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もちろん、最大の対策はすぐに防除工事をしてもらうことですが、防除費用もバカになりませんから、まずは5つのポイントで対策しましょう。
とくに年に1度の点検では床下の隅々まで見てもらう必要があり、ハウスメーカーの営業はそこまでしないことが多いのです。
ということで結論的にシロアリ対策はシロアリ駆除業者の範疇(はんちゅう)となります。
ハウスメーカーは家屋の構造上の問題、修理、リフォームでお世話になることができますが、シロアリ点検だけは専門家の仕事なのです。
先に述べましたが、シロアリ駆除業者に点検を依頼すると防除(予防)工事をすすめられますが、それをわずらわしいと考えずに業者選びの一環だととらえれば、いい業者を見つけられることにつながります。
もちろんきっぱりと断っていいのですよ。
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シロアリ対策の相場は
シロアリ駆除業者に予防・防蟻を行ってもらう場合、業者によって価格はまちまちなのですが、だいたいこのようになっています。
◆30坪の家……117,000円~258,000円
◆40坪の家……156,000円~344,000円
◆50坪の家……195,000円~430,000円
そして予防の効果は5年間保証されています。
これは日本しろあり対策協会の定めるところで、薬剤の成分の特性からこのようになっています。
そこで40坪の家の5年間の予防にかかる費用が30万円とすれば、年間6万円です。
月にしたら5,000円です。
これって高額なのでしょうか。
むしろそれで家が守られるなら安いのではないかと思うのですがいかがでしょう。
・・・とはいえ、いきなり30万円の出費は高いと感じてしまいますね。
シロアリ被害 分布速報
2016年1月1日~2017年10月20日までに日本でのシロアリ被害件数は合計140件。
そのほとんどが東京、横浜に集中しています。
引用:http://www.tanaka-online.net/hakutaikyo/lp/
種類は黄色の点で示された「ヤマトシロアリ」がその多くを占めています。
横須賀ではピンクの点、「アメリカカンザイシロアリ」が発生しています。
アメリカカンザイシロアリは家具の中に隠れていることが多く、「ヤマトシロアリ」や「イエシロアリ」とは駆除方法が違う厄介なシロアリです。
北海道での発生はなく、最近発生した最北端は青森県むつ市、こちらも「ヤマトシロアリ」です。
「アメリカカンザイシロアリ」は横須賀以外では福井県坂井市で発生。
引用:http://www.tanaka-online.net/hakutaikyo/lp/
名古屋、大阪では発生がありません。
発生場所の多くは海沿いとなっているのがわかります。
四国では緑色の表示の「イエシロアリ」発生が見られていますね。
中国地方では島根県浜田市と広島市内、そして安芸郡に「イエシロアリ」発生があります。
九州では福岡市に「イエシロアリ」の被害が集中しています。
宮崎県延岡、鹿児島市では「ヤマトシロアリ」の被害が発生。
沖縄では浦添市で1件の発生がありました。
引用:http://www.tanaka-online.net/hakutaikyo/lp/
これらは日本しろあり対策協会に寄せられた情報のみですので、当然他にも発生していると考えられます。
シロアリ被害 どうなる?
シロアリはガラスと陶器以外の物ならなんでも食害します。
そのため鉄筋コンクリートだからといって安心はできないのです。
では、どんな被害が報告されているのか見てみましょう。
【基礎部分の土台の被害】
もっともダメージが大きく、地震や台風の際、倒壊の危険をもたらす被害です。
シロアリのほとんどは地中から侵入してきますので、最初に家の土台を食害します。
そのため床下の点検が重要となるのです。
引用:https://smilesumai-muramatsu.co.jp/%E5%AE%B6%E3%81%AE%E5%82%BE%E3%81%8D/2097/
【壁の内部の被害】
シロアリは木材の内部から食い荒らしますので、気がついた時には壁の中が空洞になっていたということも。
壁を叩いて音を確かめて調べることで発見できることがあります。
引用:http://www.quartet-k.co.jp/campaign/siroari.html
【天井の被害】
天井も普段は目にしない場所です。
柱や壁の内部を食い進み天井まで被害が広がることも少なくありません。
引用:http://www.isobeshiroari.jp/contents/category/damage/
【畳の被害】
ある日、畳をめくってみたらシロアリがびっしりということも。
湿度の高い和室にも要注意です。
引用:http://www.teoria-houseclinic.com/works/works-termite-wasitsu/
【コンクリートの被害】
鉄筋コンクリートのマンションでも被害の例が報告されています。
湿度の高い立地条件なら疑ってみることで早期に発見できることも可能です。
引用:https://www.xn--cckyb8ika7450e78m704d6wf.com
シロアリ対策はハウスメーカーで十分?まとめ
シロアリの被害箇所を見て感じるのは、いずれも人の目につかない床下や屋根裏が多いということです。
そのためシロアリに特化した点検でなければ、シロアリ被害を見逃してしまうことがじゅうぶんに考えられますね。
シロアリ侵入の痕跡、現象など見逃すことがないように、そして正しい対策をたてて、シロアリ被害を少しでも軽減できるように取り組み、大切な家を守りたいと思います。
ハウスメーカーは新築時の対策には対応していますが、既設の家屋のシロアリ対策については素人だと考えるべきでしょう。
普段の生活では、意識しないシロアリですが、その被害は大きく、金銭的なダメージだけでなく、家屋の倒壊といった危険性を引き起こしますので、これを機会に知識をもって専門家の知識をうまく利用し対応してください。
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